ファザーリング・ジャパンにいがたパパコラム
「笑うパパノート Vol.8」
~お父さんは好き?嫌い?それはなぜ?~
思春期の女の子はお父さんを避ける傾向があるようです。理由はさまざまで、風呂上りに裸でうろつくお父さん、干渉しすぎ、仕事ばかりで家に居ない、お母さんをけなす、においが嫌、など様々です。
一方、我が家には中学一年生の娘がいます。関係は良好だと思います。毎日中学校での出来事の報告があるし、友だち関係の相談、恋愛相談もあります。本人の欲しい物や友だちの欲しい物までわかります。それでも、娘を叱る時は叱るし、夏場は風呂上り裸でうろうろしたりします。それでも娘との関係は良好です。
では、なぜ娘に嫌われるお父さんがいるのでしょうか。僕は高校3年生になる息子がいるのですが、息子の女の子の友だちや近所にいる顔見知りの女子中高生に聴いてみたことがあります。
「お父さんは好き?嫌い?それはなぜ?」
その「片山調べ」でわかったことが2つありました。つけまつげやエクステをつけたりするギャルのような女の子(みんな良い子ですよ)はほとんど、お父さんウザイ!キライ!と答えると思っていたのですが違うんです。お父さん超大好き!と話す子もいます。
まず一つは、好かれているお父さんは、お母さん(妻)を大切にしている、夫婦関係が良好、つまりラブラブなのです。「片山調べ」では、お父さんとお母さんがラブラブな家庭の娘は一様に両親のことが好きでした。そしてお父さんのことを「かっこいい!」と言うのです。逆に、お父さんがお母さんをけなす、喧嘩ばかりしているなど夫婦の関係が悪い家庭の子は、お父さんのことがキライと言います。僕が見てもスマートでかっこいいお父さんをダサい、キモいと言います。
つまり、娘との良好な関係は、妻との良好な関係につながります。それだけパートナーシップが重要だということです。
もう一つが娘とのコミュニケーションの歴史です。お父さんが好きな子は、幼少の頃からのお父さんと遊んだ思い出、お出かけした想い出がいっぱいありました。困った時や苦しい時、楽しい時に、いつもお父さんが居たようです。一方、嫌われているお父さんは、仕事で不在がち、お父さんとの思い出は少なかったです。
子育て期のお父さんは仕事もいちばん忙しい年代ですが、幼少からのコミュニケーションはいかに大事かわかります。どんなに忙しくても、いつも子どもたちと向き合うことが大切です。
娘が僕を慕い好きでいてくれるのは、コミュニケーションの歴史の積み重ねがあってのことだと思います。僕は娘が保育園の年少でひとり親になりました。それ以前も娘とは関わりはありましたが、ワーカホリックだった僕は、離婚していなければ、娘とこんなに仲良くなかったかもしれません。複雑な心境です。
年頃の子ども、特に娘に嫌われるのは仕方がない、わけではありません。少なくとも、この2つを気を付けていれば、子どもたちとの関係は良好だと思います。今からでも遅くはありません。妻との関係、自身の子育て、子どもとの関わり方を見直してはいかがでしょうか。
ファザーリング・ジャパンにいがた 顧問
片山 知行
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